写真の質感を追求しましたファンタピクス技術が動画(ムービー)用に進化しました。
静止画と動画は同じデジタル画像ですが、動画の場合には静止画以上にシンプルな処理をする必要があると、私たちは長いトライアンドエラーから発見いたしました。
そのシンプルなアルゴリズムを特長とするのが「光解像・ファンタクオリア技術」です。
市場は、テレビモニターの大型化、ハイビジョン画像のための黒や赤の色表現が強調された時代から、放送用ビデオの非可逆性、鑑賞用として感性の違いを表現したい本物の時代、即ち自然感やフィルム感の再現と、感情を表現できる映像空間技術が必然となってきました。
「音」の世界では、すでにロスレス(可逆)の製品化はここ数年でスタートし、明らかに原(元)音再現へのトライが始まっております。
映像が遅れているのは、波で表現される音(パルスコードモジュレーション)に比べて、ピクセルで描写されるため、膨大な演算を要する信号処理に違いがあります。付け加えますと、今までの動画像処理は、如何にデーターを軽くし、うまく其れらしく見せるか(バーチャルリアリティ)、またリアルタイム伝送・再生のほか、これらの信号をいかに早く記録媒体に書き込めるかが、昨今のデジタル画像処理技術の要素でした。
コンピューターとネットワークが進化し、それ以上のアドバンスを求める時代に入りました。
ファンタピクスのアルゴリズムの特長は、鑑賞の甘みとしての大事な高周波を残し、低周波を巧みに扱い、それはレンズの重要な光の再現を残す事により、立体感を崩さないことにあります。
ファンタクオリアは写真用ではなく、動画用に「光解像」技術として組み立て直しました。
映像信号の前(低周波)と後(高周波)の扱いをさらに注目したことにより、既存技術と比べて明らかに奥行き感のある(参照1)、自然な動画再現として、完成することができました。その結果、自然界の光の統計量を軸とした、柔らかな曲線でピクセルを補間する技術にアナログ感を加えることを可能にしました。
- 参照1: ファンタクオリアとファンタピクス、既存技術との違い (クリックすると情報をご覧いただけます)
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同じ画像をファンタクオリア、ファンタピクス、ニアレストネイバー、バイキュービックでアップスケーリングを行い、比較するため、各画像の階調の差分を取得し、
ピクセル階調パレットに従い、比較した結果をRGB差分とグレースケール差分で表示しました。
バーチャルリアリティで開発された画処理技術で、原色から間引かれたRGB 4:2:0、8ビット画像を今は標準画像として大型液晶テレビやパソコンで見ています。また、映画など多くのパッケージメディアのSD画像(720x480ピクセル)をHD画像(1920x1080ピクセル)に拡大処理された画像で見ていますが、ファンタクオリア・アップスケーリング技術により、これらSDメディア画像を自然なHD解像感を持つ映像として提供することが可能です。
現在市場では、画像処理技術の一つに「超解像」があります。
それはピクセルに必要以上の処理を加えた結果、あたかも、高周波が蘇ったかのようにみえますが、一面同一処理により、奥行き感が失われ、違和感のある画像が再現がされています。
そこで私たちの光解像処理を前処理として導入されることにより、新しい画像処理技術に発展するかもしれません。
しかし、市販されているテレビモニターは、すでにRGB 4:2:2、10ビット画像を超える表現能力を持っています。
そこでファンタクオリアに最も注目する点は、それらのフル仕様に対応できる高周波領域を残すことが重要になります。
そのような背景において、フィルムアーカイブ、コンテンツホルダーの配信フォーマットとしての注目度もアップしてきており、コンテンツ市場での劇場公開用フィルムから4Kデジタル化、HDCAMからのフィルム化、レンタル・セル用のSDパッケージのマスタリング処理などの実績があり、市場での好評を得ております。
光解像・ファンタクオリアは、今後、市場導入される次世代ハイビジョン仕様に不可欠な要素技術を十分に持ち合わせており、近い将来のモニタープラットホームへの「組込」をご提案いたします。
観賞、感情を表現できる映像空間技術の実現のため「デジタルアクト」はファンタピクスアルゴリズムを元に、家庭内に導入が可能なハイビジョン映画アナモフィックソフトレンズや、自然界の揺らぎを加えた原(元)音再生にも挑戦しております。