画像出力機器(プリンター、フラットディスプレイ、プロジェクター) の高性能化とネットワークの高速化、記録装置の大容量化に支えられ て、ネットワーク上で取り扱われる画像データは静止画像でも動画像でも鑑賞もしくは感動の対象となる非常に高品質なものになって来てい る。一方これらの画像データを生成する画像入力装置(ディジタルビデオカメラ、ディジタルスチルカメラ)は種々の理由から、この高品質化 に完全に対応出来ないことが普通である。このギャップを埋めるのが ディジタルブローアップ手法であるが、FantaPix技術はこのディジタルブローアップ手法としてこれからの高品質画像時代を支える一つの柱となってゆくことは確実である。
小野 定康 Sadayasu Ono
慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構教授。工学博士。
専門領域は超高精細画像、ディジタルシネマ。
著書「わかりやすいJPEG2000の技術」他多数。