当社が考えるユビキタス環境においての「情報家電」は、PC産業に代表されるデジタル産業群とは違い、従来の忘れ去られそうなアナログ技術も活用した組込み技術に似合った技術追求が必要であると、創業時以来、血と汗と涙のトライアンドエラーを続けてきました。
日本の産業界も、同じように携帯モバイル、NET界、エンタテイメントメディア、生活慣習を一元化する「次世代情報家電」での巻き返しを図っています。微力ではありますが当社もその先頭に立つ技術開発の成果で、2007年3月に入り、経済産業省の関西フロントランナー大賞を受賞し、画像処理分野に貢献させていただきたく市場導入スピードを加速する体制づくりを進められることになりました。
情報を得るためには、現在はハードウエア(PC)、周辺機器、OS、アプリケーションソフト、通信インフラ、各種加入諸手続き、といったハードルを漏れなくクリアし、使用環境を構築しないとデジタル生活に溶け込めません。これらにより限られた普及になり、各界仕様におけるデストリビューター側のインフラ投資コストは膨大で、ユーザにもコスト負担で跳ね返ってきています。 しかもこれから予想されるライフスタイルは、画像を中心とした「五感」が体感出来る情報環境です。情報量が何万倍になり、明らかに画像処理運用トラブルが多くなるという課題が残る分野です。
一方、近未来型の情報家電が目指すものは、アウトドア製品も含め、ヒューマンスタイルを踏襲した生活に感動を与える、シンプルな組込み型の道具です。情報リンクのための電源を利用したパワーラインコミュニケーションもその一環です。CATVケーブル網、アナログ電話回線などの大事な社会資産も活用を止めず、デジタルコミュニケーションとの有効利用も当社のコンセプトの大きな柱であり、情報家電が目指すコンセプトに沿って製品・サービスの開拓及び技術ライセンスをひろめる事業目的とし情報シンクタンク集団を目指します。